みんなに聞かせたかった話

先週,元社員のMくんから連絡があり,管理職の人に仕事の流れについての話しを聞かせて欲しいとの依頼があった.
「どうせなら部長に挨拶して,部長に話しを聞けば?」 と話しを振り,本日その話しに同席した.


結論から言えば,このメンツで聞くんじゃ勿体ない話しだった!
やめてしまったMくんより,今職場にいる下の方の人達にこそ話して欲しい内容だった.
仕事の流れ-----話しが出てから要求定義だ見積もりだ,契約だ,なんだかんだと,下にいる人には見えない部分の話しと,様々なシーンでよく発生する問題点とか,その時の対処方法などなど.
リーダー(と言われているクラス)でも知らない部分が含まれていた.
下の人達に何より聞いて欲しかったのは,部長の求める人材について.
課長クラスの会議に出ていれば,直接的にではなくても部長の考えている事は読みとることが出来るけれど,それより下の人達にとっては,直接聞く機会がないと,なかなか知ることのできない事だ.
回答は予想通りで 「自分で考えて,自分で動ける人」
要するに 「自立している人」 だ.
部長が言うには

仮に200人居ても,自分で考える事の出来ない人ばかりだと,リーダーが示す方向にしか動けない.
それでは200人居る意味がない

という考えで,更に言えば技術は問わないと言う.

技術はどんどん新しい物が出てくるから,それを追っても仕方がない.
もっと変わらないもので重要なな物がある.


Mくんからの質問や上記の話しを踏まえての,部長からMくんへのアドバイス
「もっと沢山本を読んだ方がいい」 だった.
確かにMくんが質問して来た内容は,半分は本を読めば出ている様な内容だった.
彼の性格からすると 「面倒だから聞いてしまえ!」 という事なのだろうけれど,それだけじゃダメだよ・・・・という注意があった.
「10人の人に同じ事を聞いて内容を比較しようとしても,まず10人を探すのが大変.
 だけど10冊の本を読むのは簡単だろう」 と言う事だった.


人の仕事のやり方を理解するには,その人のクラスの事について書かれた本を読みなさいというのもあった.
要するに 「課長が何を考えているか判らない!」 と思うなら,課長クラスの人の仕事について書かれている本を読め! という事だ.
その人の仕事が見えてくれば,その人が何を考えてそういう事を言っているかも判ってくる.
自分が課長だったら部長クラスの人の本を読めばいい・・・・・という事だ.


ホントにMくんとふたりだけで聞くにはもったいなさ過ぎる話しだったなぁ〜
-----と,思ったまま部長に言ったら
「だよなぁー.
 オレ同じ事,もう喋れないよ(笑)」 だって・・・(苦笑)