正論のオチ

本日は管理職研修のインストラクションなんて物があった.
インストラクションなので,ほんの30分程度だったけど,それでも何となく効果があったのは,普段何も考えていない証拠か?!
特に件の正論振り回し物議を醸しだしている御方の物言いがかなり変わった.
いつまで続くか判らないけれど,誰彼構わず火炎瓶を投げつけるが如き物言いが改まっているのは,かなり嬉しい(^^;
ただ研修の本番は二ヶ月後なので,そこまで今の状態を保っていただけるかどうかは・・・


物言いは柔らかになったとは言え,今日も正論は振り回されていた.
参ったのはコレ!
「新人のうちからもっとお金のことを考えさせないと駄目です.
 ただ仕事をしているだけではなく,自分が仕事をしている代価が一体いくらなのか? 早いうちから採算について考える事は必要でしょう.
主任や課代になっても採算について全く判っていない社員もいるのは問題だと思いますよ.」
ここまでは,まぁ確かにそうだと思う.
自分が残業すると利益が減るって事を認識していない社員は多い.
その手の人達の中には 「残業を多くしている」イコール「エライ」と思っている人も少なくない.
だから残業が多いと評価が高いと本気で思っている人もいるぐらいだ(爆)
閑話休題
この発言にはまだ続きがあって,
「自分の単価は知って貰った方がいい.
 作業をしていても,実は担当する仕事がないから単に他のプロジェクトの手伝をしているという時は,『実は自分は稼ぎがない』という事もきちんと知っておくべきだ」
前半部分は「うんうん」だったんだけど,ここに来て「んん??」となる.
何故かと言えば,今日大きな話題となった事の中に 「空き工数の多さ」というのがあったからだ.
空き工数があるのは仕事がないから.
仕事がないからどこかの手伝いで直接実入りがない作業をしている人もいる.
でもそれって本人のせいではないんでは???
それは営業とか部長・課長が仕事を取ってこれなかったせいでは?
それなのに,手伝い作業している人にそれ言っていいの?
「だったらちゃんと仕事をください」と言われたらどうするの?


この発言後,誰も何も言わなくて,この話しはこの場ではココで立ち消えてしまった.
そりゃ,そうだろう.
空き工数を出した課長さん達にとっては,後半の話しは痛かっただろう.
空き工数が出た責任の所在を考えれば「そうですね」とは言えないよなぁ〜(苦笑)



よくよく想い出してみると,この方の正論の最後には,いつもこんな感じのオチが付いている様な気がする.
途中までは 「なるほど」と思っていても,途中からついて行かれなくなるのだ.
今思えば,先日の新人の日報の件(正論だけじゃ通りません)もそうだった.
始めは 「確かに課長としては新人の日報は見たいだろうな」 と思った.
だから見るための方法を提示したのに,それを完全に無視した返事が来たから嫌になったのだ(-_-)
あの返事が,もう少しこっちの状況が考慮したものだったら,私もキレかかる事も無かっただろうな.